2015.03.11

ベトナムオフショア開発 – スピードと品質の改善



こんにちは。次世代システム研究室のT.Kです。
過去2回の取組で品質向上期限に関する意識付けに関して、ある程度の成果を出す事が出来ました。

今回は以前の成果をスケールアップすべく下記2点への取組を行いましたので、こちらの件に関して報告させて頂きます。

  1. 事前にゴールイメージを共有(品質向上&開発スピード向上)
  2. 1チームで複数PJ開発担当(効率的な開発)
“複数PJ開発”に関しては状況に強制された部分も大きく有りますが、これを良い機会と捉え、効率のよい手法を模索してみました。


1.今回の目的と改善案

    開発スピードの改善と品質向上

    1. PJ目的の共有と理解
    2.   ⇒開発着手前にPJの目的(ゴール)をメンバーに理解してもらう事で、品質向上を目指す。
    3. 並列開発
    4.   ⇒1つの開発チームで複数PJ開発を担当し、開発スピードの向上を目指す。


2. 対応前の状況

    並列開始前のPJは既に数ヶ月担当しており、開発効率等は着実に向上している状況でした。
    また、チームで情報共有や意識合わせが行われ、着実に品質向上・開発期間短縮が改善されている。

    開発スピード

    1. 見積もり精度が上がり、スプリント内での対応可否がベトナム側で判断出来てきた。
    2. 前回の取組により、90%以上のタスクで期日を守れている。
    3. チームメンバー間で情報共有が密に行われ、メンバー内で問題解決出来るようになった。
    pic1

    品質

    1. チーム内レビューを行う事で品質はかなり向上している。
    2. 数ヶ月間に渡り同一PJの開発を行っているので、理解度が高い。
    3. PJルールに沿った対応が出来ている。
    pic2

    チーム負荷

    1. 単一PJ開発であり、メンバー側見積の上で作業を行っているので、大きな負荷は無い。



3. 改善内容

    PJ目的の共有と理解に関して

    1. 事前に日本側で持っている資料を公開し、適宜説明を行う。
      1. 各機能の仕様書
      2. UI資料&画面遷移図
      3. API一覧
      4. データベース定義

    2. 類似システムに触れてもらい、完成形のイメージを持ってもらう。

    並列開発に関して

    1. タスク管理
      1. 引き続きtrello(RFCモデル)を使用。
      2. スプリントはPJの最小単位に合わせる。
      3. バックログには発注側で事前に意識合わせを行った順序でストーリーを設定する。
      pic7
    2. 発注側
      1. PJ毎に受け入れ担当を置く。
      2. 次スプリント開始前までにストーリーをバックログに積む。
      3. 毎日の朝会で進捗確認。
      pic8


4. 結果

    ○開発スピード

      開発スピードに関しては、新PJと言うオーバーヘッドが掛かる状況でも、大きく劣化する事の無い成果を出す事が出来ました。
      また、今後業務に精通する事で開発スピードが上がっていくと期待できる状況です。

    1. 事前にPJの理解が進んでいた為、見積精度は新旧PJ共に高く保つ事が出来た。
    2. 期日を守る意識は高いが、新しい業務と言う事もあり、以前と変わらず遵守率は90%程度でした。
    3. 複数PJ下でもチーム内での情報共有は活発に行われる状況は変わらなかった。
    4. メンバー内である程度の役割分担が自然と生まれた。(仕様確認者・開発者等)
    5. 前PJの経験から大きな問題なく、並列業務に対応出来た。

    ○品質

    1. チーム内レビュー体制を取っている為、並列開発でも同等レベルを品質を維持出来た。
    2.   ⇒新しい業務に関する部分で一時的に低下。
    3. 事前準備を行った事で以前の経験を効率的に活かす事が出来た。
    4. PJルールに関してもしっかりと切り分けて対応出来ている。

    △チーム負荷

    1. 『バックログに積まれている作業を行う』と言う部分に関しては変化が無いので、開発側負荷はあまり変わらない。
    2. 発注側の運用負荷が少し上がった。


5. 反省点

    比較的メンバー全体が片方のPJに向いてしまった。バランスが取れた運用が出来ていない。
    受け入れ担当が複数になった為、受入可能なレベル感に差が発生している。
    スプリントを最小期限PJに合わせた事で、発注側の調整コストが増えてしまった。


6. 今後の改善

    今回の発注側体制はPJ分割で行ったが、スケジュール管理担当、受入担当等の役割で分割し、スプリント内の業務発注一元管理体制を試みたい。
    今回取り組めなかった『開発側への権限移譲』を実施し、自己組織化されたチームを構築に挑戦したい。




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