初めて新卒エンジニア研修を開催した効果
こんにちは。UI/UXD領域を担当しているT.I.です
今年から当社グループでは「GMOテクノロジーブートキャンプ」というエンジニア・クリエイター向けの研修制度が始まりました。本研修は7月上旬に全カリキュラムが終了。現在は来年度に向けチューター陣で改善のための振り返りを行っています。
今回は自身の振り返りと本研修についての共有エントリーです。
概要
毎週金曜日に開催し、当社グループに在籍する各分野におけるエースエンジニアが講師として登壇。インターネットに関する技術を広く網羅したカリキュラム。その他の概要についてはGMOテクノロジーブートキャンプのWebサイトを参照ください。
目的
- 新卒と先輩の絆、および同期の絆
- 技術力の底上げ
- 様々な技術に触れて広い視野を得る
参加者
- 新卒のエンジニア・クリエイター
- 2-3年目のジュニアエンジニア(希望するセッションに自由参加)
研修の様子
それでは各カリキュラム・セッションの中から、いくつかピックアップしてご紹介します。仮想化技術
OpenStackを使用したVPSサービス「ConoHa」の開発者に登壇してもらいました。仮想環境構築ツールのVagrantを用いてWebサーバをたてる内容。インターネットのインフラ部分は当社グループの根幹でもあります。難易度は低くないですが、インフラ寄りでは無いメンバーも頑張ってワークショップを受けていました。
セキュリティ基礎
座学中心のセッション。CSIRTから決済〜Webメディアの各スペシャリストが登壇。セキュリティ全般から、守る、抑える為の様々な取り組みを学んでもらいました。個人的には一番関心が強いセッションです。Android(Android Java)
インフラ、セキュリティ、ミドルと徐々に上位レイヤーのインターネット技術になるように今回のセッションカリキュラムは構成されていて、Androidは後半のカリキュラムです。この頃になると各新卒メンバーも互いの技術の得手不得手や仲間意識がかなり強くなりスムーズに協力しあうシーンが散見されます。Android開発は未経験者ばかりで、非常に難易度の高いセッションになりました。PHP等をはじめ、アプリケーション系のカリキュラムは新卒メンバーの技術差が目立ったと考えています。特に技術的に秀でたメンバーにもっと高い技術を学べるようにするのが今後の課題です。
1日でAndroidの基礎部分を触り倒しました
PHPセッション
基調講演(Javaエンジニア論)
今回のブートキャンプのトリとしてGMOメディアの別府取締役(開発部長)に登壇いただきました。コンシューマ向けサービスとJavaに関して、当社グループを代表するキーパーソンです。エンジニアとして必要な資質や自身の体験を元にした貴重な話をいただきました。
アウトプット合宿
今回の研修を通して得たものをアウトプットしてもらう合宿を7月に実施しました。徹夜で開発に打ち込み、まるで子供が大好きなプラモデルを組み立てるような、そんな時間でした。なお、優秀賞をとったチームはGMO Yoursの社食予約システムでした。おめでとう!
合宿の様子
アウトプットの一部
チューターメンバー等でマシュマロチャレンジをしました
結論と総括
さて、結論と総括です。まず我々の振り返りで最初に出た言葉は「実施して非常に良かった」という素直な感想です。当初の目的をはじめ、たくさんの成果と副産物が生まれました。チームビルディングの大切さを知ってもらった
事後ヒアリングを新卒メンバーに行ったところ、開発合宿での役割分担の大切さについての意見が多かった。今後、現場配属されるとチームで開発を行います。学生時代に個人で開発していたものとは大きく違い、たくさんのユーザーがコードの先にいて、日々利用してもらう訳です。昨今、1人で開発しやすい環境は整ってきましたが、やはり1人で出来ることは限られています。
副産物がかけがえの無い宝物に
エンジニア同士の絆を作れたら嬉しいと考えていましたが、予想以上の結果が産まれました。定時後に社内のコミュニケーションスペースに同期で集まり、自習を皆でしているのです。自分の得意な部分を互いに補い合う姿は非常に美しいです。
ロールモデルを持ってもらえた
今回のブートキャンプを通して新卒メンバーから「私は○○さんみたいになりたい」と明確な目標となる人物像をイメージしてもらえました。もちろん皆がロールモデルを得た訳ではありませんが、何らかの方向性を見つけてもらえたと手応えを感じています。最後に
反省点は山積していますが、ポジティブな悩みばかりなので、うまく来年に活かしていきたいと考えています。まだまだ始まったばかりの取り組みではありますが、今後は社外の方、一般の方にもお届けしたい。また企業の垣根をこえて、様々な企業・組織の皆さんと情報通信の技術発展の為、学びの場を一緒に作りたいと考えてます。
本研修について、エンジニアTypeさんに取材いただきました。また新卒メンバーもブログエントリーを書いてくれています。併せてご一読いただけると嬉しいです。
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