2015.03.26

ベトナムオフショア – 権限移譲によるアウトプット比較


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こんにちは。次世代システム研究室のT.Kです。
昨年からのベトナムオフショア改善の取組(スピードと品質の改善等)で、一歩一歩成果が出てきている今日この頃です。

今回はベトナム側に今まで日本側(発注者)が握っていた開発時の諸々の権限を移譲する事で、開発チームのアウトプットがどの程度改善されるかを検証してみましたので、その事に関して情報共有をさせて頂きます。
きっかけはベトナム側のみで対応可能なHP改修と言う業務が発生した事から始まりました。
状況としては、各自専任業務を抱えている状況での対応となり、マルチタスクをお願いしています。

1. 開発体制・状況

  1. 各自専任業務を抱えており、マルチタスクで対応する。
  2. 各PJのメインエンジニア3名をリーダーとし、仕様、デザイン、開発、レビュー等の意思決定を行う。
  3. 各リーダーから必要に応じて各メンバーへ作業を依頼し、進捗管理も行う。
  4. デザイン部分は外部に発注し、外部デザイナーとのMTGもリーダー陣が担当する。
  5. 開発メンバーは7人。
  6. 権限移譲

2. 業務管理

  1. 日本側からの指示は下記3点のみ
  2. ・採用活動に良い影響が期待出来るHPである事
    ・期日は4月6日(可能であれば4月1日)
    ・週単位のざっくりスケジュール
  3. 日本側に対し毎日20時(ベトナム時間18時)に進捗報告
  4. ・スケジュール通りかどうか(期日に間に合うかどうか)
    ・ボトルネック等は発生していないか
  5. ベトナム側ではredmineを利用してタスク管理
  6. redmine
  7. リーダー陣が必要に応じて残業等も調整・指示

3. 比較結果

    ○開発スピード

    仕様決定、作業洗出し、担当割り振り、アウトプット確認等の作業が現地で完結するため、非常に開発スピードは早い。
    日本側からの指示で動くとデモ画面作成に数日掛かるが、今回は半日程でデモ画面を確認できた。

    ○品質

    開発スピードと同様に自分達で意思決定を行っている為、完全に仕様を理解しており、日本側の想定を超える品質のアウトプットが出てきた。

    ○モチベーション

    自分達で考え、決定し、開発している為、非常にモチベーションは高い。

    ○自己組織化

    日本側からの指示待ちではなく、自分達で意思決定出来る事により、非常に自己組織化された体制になった。
    1. 自分に出来る事
    2. 自分がやるべき事
    3. 何が足りないのか
    4. 何が必要なのか

    ○管理コスト

    進捗確認だけなので、毎日5分程度
    日本主体の開発では、日々2時間~3時間程は仕様策定や受入対応等で掛るので20分の1以下

4. 総括

    今回、日本側主体の開発とベトナム側主体の開発を比較する事が出来たのは僥倖でした。
    結果は、当然圧倒的にベトナム主体で進めた方がスピードは早く、日本側(発注者)の管理コストも圧倒的に少なく進められて、開発メンバーもモチベーション高く作業に対応出来、今回の様な形が最も理想的なオフショア開発ケースだと感じました。
    仕様部分からいかにベトナム側に寄せて、なるべく自由な開発状況を用意出来るかが今後の課題ではないかと思います。
    ただし、ベトナム側が完璧に目的を理解している事が最大の条件で、最も難易度の高い事柄だと考えています。

5. 今後の改善案

    今回の比較で、元々開発チームが持っているポテンシャルを下げていた要因の1つがはっきりとしました。
    日本で発生する案件に対し、今直ぐ全てをとは行きませんが、1つずつ状況を見ながら、ベトナム側に権限を移譲し、将来的には管理コスト毎日5分で成果が出せる組織へと進化予定です。



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