2015.07.01

ウォッチアプリはインタラクション(IxD)にフォーカスしたい件 – Apple WatchとAndroid Wearでアプリを試作してわかったこと

こんにちは。UI/UXD領域を担当しているT.I.です。
モトローラ製のAndroid Wear「moto360」を使い始めてから、かれこれ9ヶ月経過です。
4月にリリースされたApple Watchは発売日から1週間ほど一緒に生活しましたが、「両腕に時計はさすがにいらないな」という付ける前からわかっていた理由で外しました。苦笑

さてさて、そんなApple WatchとAndroid Wearですが、概要理解を目的にアプリを作ってみました。

ウォッチアプリの概要

・Apple Watch版、Androidwear版の両方を作る
・iBeaconとの距離を計測し、もっとも近い領域に侵入した際に画面を切り替える(トリガを叩く)

動作の一部


ウォッチアプリを作ってわかったこと

開発環境、言語などはスマホアプリ開発の延長で作りやすい(学習障壁が低い)

上記ムービーのアプリはAndroid Studioで作ったもの。既にAndroid Studioで開発を行っている技術者にとっては時計Viewが追加するイメージで作れる。

技術的問題点が初期のAndroid, iPhoneと似ている

Android系: 画面解像度、搭載センサーが端末により差異
Apple系: ハードとソフトが同じ会社なので、操作が気持ちいい。センサーへのアクセス権なしなど機能制限(※Watch OS 2で変わりそう)

我々のチームでは3ヶ月に一度、当社グループ内の開発者を対象にした発表会を行っており、本件を社内発表しました。
以下はその際の資料です。併せてご覧ください。


高まるインタラクションデザインの重要性

Apple社、Google社がともにガイドラインでインタラクションデザイン(IxD)の重要性を明示しています。

Lightweight interactions.
Apple Watch was designed for quick interactions that efficiently use the size of the display and its position on the wearer’s wrist. Information
is quick and easy to access and dismiss. The best apps support fast, frequent interactions and focus on the content that people care
about the most.
引用元: Watch – Human Interface Guidelines https://developer.apple.com/watch/human-interface-guidelines/

Zero or low interaction
Staying true to the strengths afforded by a smaller form factor, Android Wear focuses on simple interactions, only requiring input by the user when absolutely necessary. Most inputs are based around touch swipes or voice, and inputs requiring fine-grained finger movements are avoided. Android Wear is gestural, simple, and fast.
引用元: Android Design > Android Wear https://developer.android.com/design/wear/creative-vision.html

なぜインタラクションがより重要視されるのか、それはスマートフォンに比べて、利用する目的・思想やインターフェースが大きく異なるためでは無いでしょうか

目的/思想:必要な通知・情報を必要なタイミングで受け取り、反応(メッセの返信など)したい
入力:音声とタップ、スワイプとシンプルで素早い操作
出力:時計の画面、軽い振動(腕に密着した状態)、音声による通知

スマートフォンではPCに比べ画面の設計・デザインだけでなく、操作感全体を向上させる、いわゆるUXの向上が謳われてきたと思います。
これがウェアラブル化されることでさらに通知のタイミングやそれに対する操作感といった一連のインタラクションの向上が求められると感じています。そのためにもワイヤーフレームをただ作るだけでなく、動くモックをいち早く作っては壊す仕組みが必要なのかもしれません。

本ウェアラブルアプリの続報についても引き続きお話できればと思います。

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