2015.10.02
Googleのオープンなビーコン規格「Eddystone」とはなんなのか?
こんにちは。F.S.です。
最近はReactで開発したSingle Page Webアプリケーションをリリースしたりしています。
5月のPepper以来、久しぶりのエントリです。がんばってます。
さっそく本題に入りますが、2015年7月にGoogleから新たなBLEビーコンの規格である「Eddystone」が公開されました。
発表当時、iBeaconを使ったO2O事業のお手伝いを受け継いで少し経った頃でなにか新しいことができないか探っていたところだったため、ビーコンつながりで脊髄反射的に反応し情報収集・仕様調査を開始しました。今回はその内容を社内の勉強会で発表した際の資料を共有します。昨年iBeaconを使ったiOSアプリの試験開発をさせてもらい、馴染みがあったのも理由のひとつですね。
EddystoneはiBeaconの対抗などと報道されることもあって、iBeaconに置き換わる可能性があるものだろうかと関心をもって調べていたところ、意識した部分はあるにせよ全く別の目的・思想から形成されたものだということが見えてきました。その違いはまさにGoogle、Appleの2大ビッッグプレイヤーの企業文化を如実に現したものになっていると考えらえます。
後に上げているスライドにもありますが、内容をまとめると下記の通りとなります。
- Eddystoneとは、BLEビーコンのオープンな仕様のみに言及したもの
- 定義済みのデータフレームは3種類
- Eddystone-UID…ユニークなIDを発信する(≒iBeacon)
- Eddystone-URL…URLを発信する
- Eddystone-TLM…バッテリ電圧等、ビーコンの管理情報を発信する
- データフレームの定義は拡張性を持っている
- 3つのデータフレームは、大きく2つの概念により構成されている
- Physical Web(Eddystone-URL)
- Beacon Platform(Eddystone-UID, TLM)
- Physical Webは、現時点で万人がすぐに使えるような対応状況ではないが、プラットフォームとして成長する可能性がある
現状はまだスマートデバイス側の対応状況が乏しく応用範囲が明確ではないため、iBeaconのようにすぐにサービスに応用したいと考える事業者にとってはモヤモヤ感が残るかもしれないですが、Webが次のステージに進化する可能性として期待を抱いています。
我々はすべての人・モノがインターネットにつながる来るべき世界の縁の下の力持ちとしてインターネットインフラサービスを展開してますので、より一層Webが広がる時代に貢献できることを楽しみにしています。
余談ですが、Physical Webは以前に当社技術顧問の丸山不二夫先生(丸山事務所)から定期勉強会で解説を受けており、聞いていた当時はへぇーと思っていた程度でしたが(先生すみません。。)このような形で再開すると、なんとも反省というか感慨深いものがあります。
今回は以上になります。それでは、また。
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