2025.04.08
Google Cloudのイベントドリブンサービスを解説する
1. はじめに
こんにちは、次世代システム研究室のK.X.Dです。
Google Cloudにおいて、イベントドリブンを対応するサービスがいくつか存在してます。
特に以下の5つはそれぞれ異なる役割を担っており、混同しやすいため、正しく理解して選定することが重要です
– Cloud Scheduler(定期実行)
– Cloud Tasks(非同期タスク)
– Pub/Sub(メッセージング)
– Eventarc (Standard/Advanced)
2. サービスの全体比較表
3. 料金体系
参考:
https://cloud.google.com/scheduler/pricing
https://cloud.google.com/tasks/pricing
https://cloud.google.com/pubsub/pricing
https://cloud.google.com/eventarc/pricing
4. 詳解
それぞれのサービスの用途と機能を種類が分けられると思います。
- 定期的に実行(Cloud Scheduler)
- 非同期タスク対応ため、イベント配信管理(Cloud Task, Pub/Sub, Eventarc)
4.1 定期的に実行(Cloud Scheduler)
Cloud Schedulerは、Cron形式での定期実行タスクを管理できるマネージドサービスです。
通常の定期的タスク実行のCron Job機能より、Cloud型は持ってる以下の特徴であります。
- 高可用
- 再試行設定あり
再試行設定対応で、自動的にフェイルオーバー対応する優れてる機能です。
(詳細:https://cloud.google.com/scheduler/docs/reference/rest/v1/projects.locations.jobs#retryconfig)
さらに、定期的にPub/Subのトピックににメッセージ送信する設定も可能です。
4.2 非同期タスク対応ため、イベント配信管理(Pub/Sub, Cloud Task, Eventarc)
Pub/Sub
引用:https://www.cloudskillsboost.google/course_templates/465
Cloud Task
引用:https://www.cloudskillsboost.google/course_templates/465
Eventarc
– Standard
引用:https://cloud.google.com/eventarc/docs?hl=ja
– Advanced
引用:https://cloud.google.com/eventarc/docs?hl=ja
それぞれのサービスはGoogle Cloud機能の特徴を持ってますが、
負荷なタスクをオフロードするために、イベントドリブンのキューとして、非同期タスク処理仕組みに用意することができます。
ただ、イベントドリブンのレベルが違います。
- Pub/Sub:パブリッシャーとサブスクライブは完全に隔離して、相手のことを知らずに独立に処理する
- Cloud Task:パブリッシャーは、タスクを処理するサブスクライブ制御できる
- Eventarc:Pub/SubをTransport LayerとしてハイレベルのPub/Subモデルで作成されてるサービス、Pub/Subと同じ設計概念ですが、イベントフィルタ、ルーティングなどのイベントシステム機能が充実されてます。
5. おわりに
Google Cloudにおけるイベント駆動アーキテクチャは、システムの柔軟性・拡張性・リアルタイム性を大きく向上させる強力なアプローチです。今回ご紹介した Cloud Scheduler、Cloud Tasks、Pub/Sub、Eventarc(Standard / Advanced) は、それぞれ異なる特徴を持ちながらも、連携することでより洗練されたワークフローを実現できます。
ユースケースに応じて「適材適所」でサービスを選び、コストとパフォーマンスのバランスを最適化することが、Google Cloud 活用の鍵となります。
今後も進化を続けるGCPのイベントドリブン機能に注目しながら、自社に最適なアーキテクチャを構築していきましょう。
6. 技術者募集の案内
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