2015.02.10

Pepperがやってきた!!

こんにちは。ゲーム事業の開発支援をしているF.Sです。

先月のこと、我々のもとにPepperがやってきました!! 200台限定のデベロッパー先行モデルです。

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早速起動させようとPepperを充電アダプタにつないで胸のボタンを押して立ち上げたところ、「I’m shutting down…」と言って停止してしまうこと数回。。

初期不良か!?という不穏な空気が漂う中、充電アダプタのスイッチを入れてなかったことが判明!!
スイッチを入れて無事、起動しました。(説明書ちゃんと読みなさい・・・)

デベロッパー先行モデルにはソフトバンクのプロモーション用に作成されたアプリケーションがいくつか入っていて、意味不明な 可愛げな腰ふりダンスを披露してくれたりします。得意気な感じが 憎たらしい 愛らしいですね!

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↑ タブレットの下をよく見ると・・・社員証まで作ってもらっちゃいました!!(総務部の皆さん、ありがとうございます!!)

アプリケーションの開発

Pepperで動作させるアプリケーションを作成したり、Pepperをコントロールするには、Aldebaran社が提供するChoregrapheというソフトウェアを使います。Choregrapheのマニュアルにチュートリアルがあるのですが、その内容に沿った日本語の解説をソフトバンクロボティクスさんがQiitaに投稿しており、参考になります。まずはここから試してみると良いでしょう。

Qiita – アトリエ秋葉原
http://qiita.com/Atelier-Akihabara

テキストを読み上げるなどの基本動作をするプログラムをパックしたボックスというものををつなぎ合わせて、一連の振る舞いを実行させるのが簡単にできてしまいます。

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アプリケーションの実行

Choregrapheを使ってPepperを動かすのは簡単ですが、できれば人が操作しなくても話しかけられたり、人が動いたのに応じて振る舞って欲しいですね。チュートリアルにもありますが、Pepperはオートノマスライフ(Autonomous Life) (自律的/生命)という機構を持っていて、4つのアクティビティが状態遷移することで振る舞いを表現しているそうです。

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出典:オートノマスライフの考え方 – アトリエ秋葉原(http://qiita.com/Atelier-Akihabara/items/555989ab1d7d7e63e520

Safeguard (安全確保)およびDisabled (無効)は安全のために用意されているアクティビティで、この状態で動作するものを開発者が作ることはできません。Solitary (ひとりぼっち)の状態で人の興味を引く振る舞いをさせ、Interactive (人間との対面)の状態で対話する振る舞いをさせるものを作成することになります。

試しに、近くに人が来たのをトリガー条件として「お疲れさまです」と話すだけの振る舞いを作成してみたところ、、

「えーっと、うーんと、あれー・・・なんだっけなー・・思い出しました! お疲れさまです。」

というシュールな振る舞い。。

単純なプログラムでも思った以上にローディングレスポンス(「うーんと、えーっと」とか話す)が長く、トリガー条件に対して即応性が欲しい振る舞いは難しいようです。別のトリガー条件であらかじめ起動しておいて、アプリケーションの中で対話させる工夫が必要になると思います。

トリガー条件には人の動きやロボットの状態のほかに、日時・曜日を使うこともできるようなので、定時になったらお知らせするようなものができるかもしれません。日々、指定時刻になったらネット接続してレポートを読み上げてくれるなど、試してみたいと思います。

Launch trigger conditions (Aldebaran Documentation)
http://doc.aldebaran.com/2-1/naoqi/core/triggerconditions.html

また、Pepperが持つ他のロボットとの最大の違いであるタブレットを活用したコミュニケーション手法も探求したいと思います。

なお、Pepperの前に近づくと↓画像のように目が青くなりますが、「run_dialog_dev」という対話を行うためのダイアログ機能が動いて人の話を聞くモードに入ります。

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Pepper使用許諾契約に記載されている通り、ダイアログで話した内容はAldebaranおよびサードパーティに送信・収集されてしまいますので、対象が特定されるような機密事項は話しかけないように注意してください。

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もうじき一般向けに販売が始まり、アプリストアも開設されるようですので、どんな体験をもたらすアイディアがでてくるのか、とても楽しみです。

それではまた。

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