2025.06.25

自律型AIエンジニアDevinの実力と開発現場への応用

 

1.はじめに

こんにちは、次世代システム研究室のK.X.Dです。

自律型AIエンジニアDevinの実力開発現場への応用について、初導入の実績、事例を紹介したいと思います。

2.結論

  • Devin Wikiやソースコード調査はすごく便利
  • PRの対応速度はとても早い
  • PRのマージ割合は半分
  • うまくいくケースは、指示がはっきりな内容

3.Devinとは

Cognition Labsが開発した、世界初の完全自律型AIソフトウェアエンジニアです。

特徴
要件定義から設計、実装、テスト、デプロイまでを自律的に実行。
自然言語での指示に対応し、タスクを自動で完了。
クラウド上の仮想環境で実装・テスト実行が可能
ローカルPCとは別で動作するので、人間は並列で別の作業ができる。

4.ACUとは

Devinが作業工数の基本単位です。1 ACU = 約15分作業時間

月額500ドル(約75000円)の標準プランでは250 ACUが提供されます

時給に約8ドル/時間(約1,200円/時間)

人間の稼働工数のように、DevinのACUは上手く管理するとコスト効率できます。

5.全自動で動く超便利な機能

5-1.ドキュメント自動化

初回Devinセットアップの際に、DevinはプロジェクトのソースコードをIndexして、Devin Wikiにソースコードの構造から自動で資料を作成します。

ソースコードのアーキテクチャ、主要な機能が一瞬でまとめられてます。

自分のプロジェクトでは90%以上の精度ができてます。超便利な機能です。

今後、新しいメンバーが入る時に、全体像把握ための資料で活用できると思います。

5-2.ソースコード調査

 

DevinはWiki化できるノウハウにより、いつでもソースコード仕様を聞き出す可能

調査依頼はDevinのコンソール画面または、Slackより呼び出のどちらかでもできます。
※Slackの方は、便利で利用できます。

6.全自動の実装力の実態

6-1.外部情報を使って、実装する

LINE APIによりユーザーへ自動でLINEメッセージ送信する機能実装するために、LINE API情報のURLを指示に入れました。

 

Devinは外部リンク先の情報が読み込みができて、すごく便利でプロンプト書くことができます。

既存のLINE API実装も賢く参考してくれます。

結果:
Devinの実装時間は、2分でPRを作成できました。
人間の対応は30分で動作確認を行いました。

 

6-2.少し難しい実装 (新卒レベルのアウトプット)

運用対応で、あるクエリを毎回手動実装する必要であり、そのような手間を削減ためにDevinに機能化指示しました。

今回もDevinは自動でGithub Issueページにあるクエリ情報が賢く収集できて、依頼内容がある程度理解と実装できてましたが

下記のような問題点であります。

  • プログラムアーキテクチャー無視
  • 画面のUI実装は弱い
  • 要らないソースコードが残ってる

結果
Devinの実装時間は3分で、人間の対応時間は1時間30分です。

人間は正しいプログラムアーキテクチャーをはっきりで再指示、画面のUI実装

7.まとめ

Devinのメトリクス機能で、Devinにより作成のPRのマージ割合集計できます。

自分のプロジェクトのマージ割合は48.7%です。

傾向としては、

  • 曖昧な指示(プロンプト)で、ダメなPR
  • はっきりな指示で、品質が高いPR

 


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