2017.07.03

ガラケー対応は必要か


こんにちは。次世代システム研究室のT.Kです。
先日サンノゼで”WWDC 2017″がありましたが、例年夏くらいになると新iPhoneが気になって仕方ありません。

近年は、高年世代にもスマホが浸透してきたように感じています。(身近な所では、機械音痴な両親がiPhoneにすると言い出したのは驚きでした。)
スマホ普及率向上に対応して、各WEBサービスもスマホを意識した画面作りを行っています。

さて、約1年ほど前より関わっている案件でも、もちろんスマホ利用を意識した作りになっています。
そして、日本で忘れてはいけいないのが、ガラケー(フィーチャーフォン[feature phone])画面対応かと思います。

今回は、レガシーな話ですがガラケー周りに関してブログを書かせて貰うと思います。

ガラケーエミュレータ

スマホはキャリアを跨いでAndroid・iOSと言う違いはありますが、WEB画面表示・入力という部分においては極端に大きな違いはありません。
一方、ガラケーは曲者です。

現在携わっているPJでは、開発時はガラケーエミュレータを利用し、テスト時に実機での動作確認を行なっています。
ガラケーエミュレータは何種類か試してみましたが、確認したい機種を選択する事が出来る”FireMobileSimulator”が個人的には使いやすいと感じています。

最近、Firefox版が動かなくなったと言うニュースも聞いているので、普段利用しているChrome版の今後が少し心配な今日この頃です。

各エミュレータ共に利用方法はシンプルですが、”FireMobileSimulator”は特に使いやすいです。
  • 1. Chromeブラウザ起動
  • 2. Chrome web storeのFireMobileSimulatorを開く
  • 3. Chromeにプラグイン追加
  • 4. ChromeのFireMobileSimulatorアイコンからエミュレートしたい機種を選択
  • chrome_firemobile_2
    デフォルトでは各キャリア2種ずつですが、必要に応じて追加する事も可能です。
  • 5. URLを入力し、画面を確認
  • 6. 確認後、エミュレート解除
  • “端末選択解除”からエミュレータを停止します。タブを跨いでエミュレートされてしまいますので、解除を忘れるとびっくりするので注意です。

その他のエミュレータ


エミュレータでは、簡易的に各機種の挙動を確認する事が出来ますが、やはりエミュレータはエミュレータであり、実機との差異が発生します。
比較的、docomo・softbankのガラケーはエミュレータで問題なければ、実機でも問題は無いのですが、auガラケーは大きな挙動の違いがあるので注意が必要です。
エミュレータで確認できない主要な挙動差異は下記3点になるかと思います。
  • 文字化け
    • auガラケーの文字コードは”sjis”になる為、表示時や画面からの入力文字を取り込む場合に各環境の文字コード変換が必要になります。
    • ⇒ PHPでは『mb_convert_encoding($response, “SJIS”, “UTF-8”);』で変換
  • セッション問題
    • セッションが保持できない(cookieが使えない?)ケースがある為、auガラケー利用時には一工夫する必要があります。
    • ⇒ よくある方法としては、ソース内埋め込み等が有るかと思います。
  • メモリ不足
    • 高精細画像が含まれるページでよく発生します。
    • ⇒ ガラケー用に低解像度画像を用意してある程度回避可能。

アクセス元がauガラケーかどうかは”user agent”に”KDDI”か”UP.Browser”が含まれるかどうかで判断できます。
その他のガラケーは下記になります。
DoCoMo
DDIPOKET
J-PHONE<
Vodafone
SoftBank
上記の通り、一部機種では正常動作させる為に、個別の実装が必要になります。
この対応をする事で、どの程度のユーザに影響があるのか、実際の割合を少し調べてみました。

携帯電話シェア

まずは、日本ではどの程度の人達がガラケーを使われているのでしょうか。
普段見かける人達の多くはスマホを使われているのですが、実際の数値はどうでしょう。

201607_スマホ・ガラケー
掲載元(2016年7月)

1年前のデータですが、日本では約4分の1に当たる23.5%の方がガラケーを利用されているようです。
こちらの数値には携帯電話未使用者が含まれますが、除外するとスマホ75.4%、ガラケー24.6%程度になります。

個人的な感覚と大きく乖離があると言う印象でした。
この数値を見ると、ガラケーユーザはまだまだ結構いる事が伺えます。

携帯電話契約件数
掲載元(2017年3月)

次に、各キャリアの比率は上記になります。
各キャリアの契約台数にスマホ・ガラケー割合を加えて、各社のスマホ・ガラケー比率を概算で算出してみました。
※全体割合を基準にしているので、正確な数値ではありませんが、概ね各社ガラケー比率は下記程度になるかと思います。

キャリア別_スマホ_ガラケー

日本で契約されている携帯電話は約1億6,000万台あり、その内約4,000万台がガラケーになるようです。
そして、前述のauガラケーも約1,200万台程度となり、全体の割合的には約7%の割合になります。

割合を調べた経緯としては、結果次第では『ガラケー対応可否を検討出来るか』と言う思いがありましたが、ガラケーは勿論、個別対応が必要な機種に関しても、無視出来ないシェアを持っている事が明確になりました。

現在携わっているPJでは、比較的広い年齢層で利用されるコンシューマ向けサービスで、今回の割合に準ずるサービスでは無いかと考えています。
今回の数値を当ててみると、全体で数百万ユーザにご利用頂いているサービスですので、auガラケーのみに絞っても数十万ユーザおられる事が想定される事から、やはり暫くはガラケー対応する必要がありそうです。
一方で、最近ではガラケー型スマホなども発売されたりしていますので、現在のような対応が不要になる日が来るのではと今後に期待しています。

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