2015.02.10

UX評価手法やサービス改善トレンドまとめ

こんにちは、UI/UX領域を担当しているT.I.です。

皆さんはプロダクトを作る際にどのようにプロダクトを評価し、制作や改善を進めていますか?
最近ではヒューリスティック分析のような従来の分析手法にかわり、カスタマージャーニーマップのようなユーザー体験を洗い出し課題点など視覚化や評価を行うための手法が登場し始めています。

今回はサービス改善のための手法やツールなどをまとめてみました。

サービス改善手法
A/Bテスト
ログ解析
ユーザーアンケート
ユーザーテスト
オブザベーション(ユーザー観察)
KJ法
親和図法
ヒューリスティック分析
ペルソナ法
ストーリーボード
プロトタイピング
カスタマージャーニーマップ

上記の中から、私自身が以前から取り入れている手法、また最近になって始めている手法を具体的にご紹介します。
A/Bテスト
・2つ以上の異なるデザインやコンテンツを用意し、どちらが優れた結果を出すかログ結果から確認する
・ユーザーにより出すものをランダム化する場合や期間などでABテストを行う場合がある
ケースとしてKaizen PlatformのようなABテストツールなども利用したもあります。

Kaizen Platform
https://kaizenplatform.com

ユーザーテスト/ユーザー観察
・ユーザーに特定のタスクを設定し、行動を観察する
・PCやスマホの画面をミラーリング等して、観察者が別途モニタリングできるようにする
カスタマージャーニーマップ
・利用者の行動・体験を並べる
・利用者の思考・感情を並べる
・行動のまとめ(マッピング)
・課題の抽出
ログ解析などではユーザーが離脱した箇所は特定できますが「なぜ離脱したのか?」の特定はできません。
上記のユーザー観察、カスタマージャーニーマップのような手法を用いることで具体的に問題点が浮き出されます。

カスタマージャーニーに関してはGoogleが保有するカスタマー行動を公開しています。

Google Think Insights
https://www.thinkwithgoogle.com

またユーザージャーニーマップを生成するツールなども登場してきています。

エクスペリエンス フェロー
http://www.experiencefellow.com/

デザインスプリント
Google Venturesが提唱する「デザインスプリント」が注目を集めています。
様々なニーズ・事象を抽象化することにより新しいアイデアを生み出すための手法です。
特徴としては以下のものが挙げられます。
・短い時間で成果を出すことを目的としている
・開発者・デザイナー・営業・企画など職種を選ばずに皆で参加する(多様性を望む)
・最終判断を先に伸ばす
・未熟なアイデアを歓迎し、発展させる
・視覚的に示す(付箋紙などを多用する)

The Design Sprint
http://www.gv.com/sprint/


最近、日本上陸で話題のブルーボトルコーヒーも


design sprintの概念図。プロト制作せずアイデアを発展させることが特徴。

直近のトレンド等をまとめてみましたが、新しい評価手法の取り込みが全く足りていないのが現状です。
特に既知の経験則に基づくヒューリスティック分析のような専門家が行う評価も大事だとは思いますが、もっと誰もがサービス改善に参加できるフレームワークを取り入れたいと考えています。
その一つの手段としてジャーニーマップをはじめとした評価手法の導入を進めています。今後は制作現場に用いた際のレポートをお送りしたいと思います。

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